高断熱と準耐火: そっくりな、気流止めとファイヤーストップ
高断熱: 気流止め
準耐火: ファイヤーストップ
どちらも壁の中と他の階や床、天井との間を木材などで仕切ることです。
高断熱なら熱、準耐火なら火を運ぶ空気を仕切ります。
目的は違いますが、考え方は一緒で面白いです。
と思って、念のため調べたら、そもそもが、気流止めを基に、新住協の鎌田先生たちが働きかけて、在来工法の省令準耐火構造ができたと書いてありますね。そっくりなわけです。↓を読んで、色々納得しました。
https://www.replan.ne.jp/articles/5776/3/
何についても、しっかり調べてみると、先人たちの努力と発想に敬意を感じることが多いです。
さて、高断熱なら、空気が他の階や部屋に移動して壁の断熱効果が落ちるのを防ぎます。
準耐火なら火が、他の階や部屋に移動して燃え移るのを防ぎます。
(非常に似てますが、少し違う部分もあります。気流止めは、床断熱なら床下と壁の間も施すのに対して、省令準耐火のファイヤーストップは、上に昇る火を防ぐためなので、一階床は必須ではないところなど。)
数字にでてこないけれど、大事なことです。
壁をはる前、しかできない箇所です!
計画段階で、建ててくれる会社に確認した方が良いですね。
気流止めは、やはり新住協さんのページ
http://shinjukyo.gr.jp/?page_id=653
がわかりやすいです。
鎌田先生たちの調査結果によると、特に、床下の湿った空気と壁の間に気流止めがない場合に、壁内結露が多く観られたとのことです。
(後日追記:
上記、誤記ありました
正しいのは↓ですね、スミマセン
気流止めがないために床下からの冷たい空気が壁内に流入し、壁の隙間から流入した室内の湿気と混合した場合に壁内結露が多く観られた
)
https://www.glass-fiber.net/pdf/gijutu_collaborate_muroran_h28.pdf
ファイアーストップの仕様は、
省令準耐火構造なら、
フラット35の
省令準耐火構造の仕様の概要
https://www.flat35.com/files/300187905.pdf
より厳しい準耐火建築物(一部地域の二階建てや、準防火地域の三階建て)なら
横浜市の
木造2階建【準耐火建築物】設計・施工のポイント
https://www.sbc-co.jp/format/jyuntaika/jyuntaika.pdf(←リンク切れ)
の記載がわかりやすいです。
細かい点を除くと、ほぼ全国共通の内容と思います。