最近の新築の家は冬も暖かいらしいよ???(思い出)
過去のtwitterの連tweetの転載をまとめたものです。
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「最近の新築の家は冬も暖かいらしいよ」とは新居計画中の2018年の冬に私が妻に話してたことですが、実際そうなってます。でも、よくよく考えると、当たり前ではなかったかもしれない。
今から建てる方、でも、予算が限られてて…という東京や、それより温かい地域の方には、もしかしたら、ご参考になるかもしれない、思い出話とうちの家の測定データになります。
------------概要おわり------------
新居計画中の2018年の冬
「最近の新築の家は冬も暖かいらしいよ」
と妻に話してた自分😳
でもその後、ちゃんとお願いしないと自分の新居は寒くなるのかも、と気づき色々とお願いした😂
ふと50年近く前の両親の新築以降の流れ↓を思い返し書いたけど、今の新築でも似たような流れは、ありえますよね🥺
旧居は、各部屋にガスコンセントがあって、小さい頃は各部屋でFF式のガスファンヒーター使ってて暖かかったのを急に思い出した🙄
そのうち、ガス代高いのと夏の冷房のためエアコンに変えたけど、エアコンの暖房は暖かくなく、いつもコタツやホットカーペットに頼ってた記憶…
新居はエアコンや日射で充分暖かい
思い返すと、当時両親は、
新築
↓
ガス屋さんに勧められて当時盛んに宣伝されてたガスファンヒータを全部屋導入
↓
一旦は、冬暖かい家に
↓
ガス代高い(断熱気密弱い)
↓
使用頻度絞る
↓
ガスファンヒーターは諦めて、少し寒いのは我慢する
↓
それが当たり前になる
という流れを辿ってたのか🙄
とはいえ、うちは最近の断熱等級6, 7のお家と違い
壁断熱HGW(高性能グラスウール)85mmですけど😳
2018秋 打ち合わせ開始:1種熱交換換気や耐震・制震相談
冬〜春 :等級4仕様規定厳守、土間断熱・浴室断熱・窓・換気空調経路相談
2019.8上旬:地鎮祭・確認申請
2019.8下旬:福田さんに気密工事チェック写真集頂く
2019.9:気密施工追加決定
上棟後:天井断熱追加
旧居の弱点塞ぎや換気穴など、自分から要望したのもたくさんあったけど、工務店さんも大工さんもアレコレ考えてくれたし、でも自分も工務店さんも初めてのこと多く、行き当たりばったりも結構あった(笑)
気密施工と断熱欠損の解消と天井断熱追加は、福田温熱空調さんにチェック集いただいたの大きい
工務店さんも色々と初めてのことに乗り気でいてくれたこと、工務店さんは気密測定初めてだったけど、大工さんは気密施工・測定の経験あったことも大きい
「気密はウィンドブレーカー、断熱は中綿や羽毛やセーター、両方揃うとダウンジャケット」というのは、元の出典はわからないですが、南雄三氏の著作にも出てた表現みたいですね😊
特にこのウインドブレーカーの方を追加でしっかりお願いしました
大工さんが頑張って、気流止めして、ボード気密+内張り防湿気密シートの両方してくれたの、気密にも断熱にも、かなり効いたんじゃないかと思う✨
結果として、気象庁の観測点「東京」近く、冬も氷点下の夜が少ない地域の気密取った家
・壁:高性能グラスウール85mm
・壁の間柱105mm
・天井:高性能グラスウール310mm
の間で、冬に表面輻射温度の差が1℃超えることはほぼ見たことないです
もちろん、省エネ計算すると、断熱は厚い方がよく、付加断熱するとしないは格段に違う
氷点下の夜が続く土地なら、大まかな地域区分が同じ6でも、表面温度ももっと違うでしょう
こういう話は、その土地の気象条件などの前提条件は忘れずに
・の方がよい
・必須
・義務化すべき
は区別しないと、何を言ってるのか全然意味がわからなくなります
それで、うちのデータを見ると、東京圏の新築件数の中で圧倒的に割合が多く、それなのに寒い新築の代表例の様に扱われることもある建売のお家でも、気密と気流止めをしっかりするようになれば、今の標準の断熱性能でも、寒い新築の家は減ると、個人的には思ってしまいます🙄
だって、壁の断熱は建売の大手の標準も既に、うちと似たようなものか、うちより良いですから。
GW壁断熱の熱抵抗(m2K/W) 6地域軸組充填
等級4仕様基準 2.2
等級5仕様基準 2.7
アー○ストワン GW 10k 100 mm➜2.00
オー○ンハウス
標準 HGW 10k 100 mm➜2.32
オプション HGW 14k 105 mm➜2.76
うち@東京 ➜2.23
実際に建売りで、住み始めてから、気密と気流止めを年月かけて苦労されながら改善されて、暖かっくされている方々のブログやツイートがいくつか見つかります。
うちの場合は上記のような壁断熱でも、建築時に大工さんがしっかり施工してくれたお陰で、冬の一番寒い頃でも、下記のように均一な室温環境でした。
目が覚めたので、壁の中の柱を透視してきた📸
外気温➖2.2℃@東京
「高性能グラスウール14k 85mm(アクリアネクスト袋入り)」の壁断熱の実力、しっかり気密施工された場合✨
これは、一階のエアコンで全館を20℃前後に暖房してるときの、3階の部屋のサーモグラフィーです。
上の方の黒い横棒が梁で、その上は天井です。
縦の棒は壁の中の木の柱、その間に断熱材があるはず。
天井も、壁も、壁の中で熱橋となる柱の部分も、どれも1℃以内の温度差ですね。(床もそうでした。)
たぶん、大工さんがボードとシートの両側で気密取ってくれたおかげです😊
2枚目はダクトレス第一種熱交換換気扇の様子
この2枚の画像、明け方のみこの気温に低下する程度の気象条件のため
・木の柱の熱橋
よりも、熱交換換気扇を通しても
・外気の流入
の方が局所的な体感温度(作用温度)を低下させたことを示す結果と考えてます
Ua値のような省エネ計算では換気や気密や気流止めの効果は完全に無視され、一方、柱の熱橋は大きく効きますので、それを防ぐには付加断熱が必要です。
Q値のような換気や気密も含む省エネ計算でも、長期間の家全体の熱の総和では柱の熱橋の方が気になるかもしれません。
でも、この東京の中心部の木造住宅の体感としては、壁を触ってもわからない柱の熱橋よりも、(第一種熱交換換気でさえ)換気扇からの外気や、引き違い窓の隙間から入ってくる外気の方が圧倒的に気になりました。
そのため、もしかしたら当時でも、もっと壁断熱を厚くするとかもできたのかもしれないけど、それよりもまず、気密をとっていただいたのは、本当に良かったな、と思います。
ただし、観測地点「東京」付近は、東京圏の中でも温暖な地域なので、同じ東京圏内でもより広く見ると、私の話は少し割り引いて聞いて頂いた方が良いのかもしれません。(具体的には、少しうちよりは断熱厚くした方が良いかも。)
その辺りは、氷点下の夜が冬にどのくらい続く土地なのかとか、風は強いかとか、日が当たるかとか、その土地の具体的な気象条件をお考えください。
あと、建売だけでなく、うちと同じような注文住宅でさえも忘れられがちな、玄関土間断熱、風呂の下の基礎断熱、窓枠周りの熱橋の断熱、オーバーハング部分の床の下が屋外になる部分の断熱など、やはりUa値にはほとんど影響ない箇所の断熱をしっかりしていただけたのも、大きく効いてると思います。
例えば。
同じ場所の、施工の様子と現在のサーモグラフィー
窓周りウレタンあり・ボード気密&別張り気密シートあり
袋入りグラスウール85mmなのにここまでやってもらえてるのは、やはり少ないのかも🤔
↓のサーモグラフィーの右上が黄色いのは換気扇の風のせいですが、窓の下の黄色混じりは物がたくさんあるためですが、窓の周りは、ウレタンのおかげか、全く熱橋がわかりません。
こういう、窓周りの断熱気密処理の話も、今から建てる方にはご参考になるかもしれませんね。
ほぼ、過去のtweet貼り付けただけなので、読みづらい箇所もあるかと思いますが、ご容赦下さいm(_ _)m