新築したので実験しよう!

35年ローンで実験装置✕ 自宅◎を作ったので、実験したい! (2023年9月以前の投稿に、一部、試しに入れたアフィリエイトリンクが残ってますが、その広告収入を目的とした記載内容の記事はありません。)

我が家の計画で参考にしたサイト・ブログなどと、その頃や建築中に考えたこと

今回は、我が家の計画時に参考にしたサイト・ブログなどやその頃や建築中に考えたことなどや、情報の調べ方などについてご紹介します。


注: 忘備録の逆?で、書くことで積極的に忘れて(頭の中のメモリを空けて)本業に集中するためと、「計画中の方への誤解を避けるため」、覚えている限り詳細に書きましたので、誰が読むのかと思うほど、すごいすごい長いです_(._.)_


できるだけたくさんリンクを貼って紹介しました。書いたことは、順次、忘れる予定ですので、友人とかに聞かれたとき、これ見て、と言えるように(^o^ゞ


下記の順書いてあります。


⭐インテリア・外観・雰囲気・キッチンや洗面、家事関連の設備など


⭐そもそもの考え方(ブログ)


⭐そもそもの考え方(掲示板)


⭐我が家の優先順位


⭐間取り


⭐壁紙選び


⭐構造や性能について


(耐震と制振については別枠で次回にまわします。)


⭐我が家が計画時にUa値を気にしていなかった理由


⭐Heat20とは? Heat20公式サイトの見方


(外皮性能グレード、Ua値のG1, G2, G3を策定している団体の公式サイトの参考になる情報へのリンクと、私の勝手な解説です。)


⭐Ua値の注意点



最後(ずっと下)の2つは、私は計画当時は考える余裕がなかったけれど、今ならよくわかること。オマケのつもりでしたが、結局、「計画中のUa値やG1G2G3で悩んでいる方」へ、ほとんど誤解なく伝わるように思い切りしっかり解説しました(^o^ゞ


なお、我が家の竣工は、近隣のご都合や新型コロナによる部材の遅れの影響もあり、2020年秋になりましたが、わが家の建築計画を進めたのは、主に2018年冬~2019年春でした。


その頃の話がメインなので、感覚が、今検討されている皆様と少しずれているかもしれませんがご容赦ください_(._.)_


⭐インテリア・外観・雰囲気・キッチンや洗面、家事関連の設備など

例えば、写真はわが家の玄関の外観ですが、オープン外構どころか、門柱の機能も家屋の外壁に持たせて、コストとスペースを削減しています。


このデザインは、私達と設計士さんたちと大工さんたちと現場監督さんと様々な職人さんたちとの合作、オリジナルですが、こういうデザインとかインテリアの写真を探すときは、何よりも


googleの画像検索


でした。(言われるまでもない、ですね。)


「玄関 注文住宅 ブログ」とかで検索。


色々日本語で検索したり、英語で検索したり、夫婦でひたすら色んな好きな写真を集めました。


今は、Roomclipとか、Instgramとかを見る方も多いと思います。


色んな写真を見たあとに、自分でデッサンを何枚も書いたり、寸法を入れて、それを設計士さんや、現場で大工さん、職人さんたちに直していただきました。


もっと生活に直結した写真も、同様です。

これもわが家です(汗)


「タオルニッチ 注文住宅 ブログ」とかで検索して、例えばこんな風に、写真の枠を少し飾っておしゃれに切り取ってあっても、よくみると、洗濯機と洗濯水栓、タオルニッチ、風呂ドアの位置関係がわかりますよね。よくこんな狭いところに詰め込んでるな、とか。。(ToT)
netatmoもいますね(^^)


なにより、タオルニッチがあると狭い脱衣室にも、バスタオルを何人分も置けることが、写真だけからわかります。


そして、ブログを見ると、感想や、より詳細な情報もかいてあったり。


ためしに感想も書いて見ました。


「我が家も、やはりタオルニッチを付けて良かったです。狭い1帖の洗濯機のある脱衣室も、これのおかげで毎日便利♪脱衣室は、子供の思春期のために鍵をつけました。」


とか。


もちろん、ブログ村の様々な方の内覧会も、非常に参考になりました。

みんなのWeb内覧会 住まいブログ・テーマ
みんなのWeb内覧会


キッチンやユニットバス、洗面台などは、とにかく、各社のカタログを見比べて、工務店と契約する前から、家族でショールーム巡りを何度もして、巡り飽きた子供達から怒られました。


妻はどのショールームでも、キッチンに目を輝かせてました。ショールームの案内の方が、どんどん妻を乗せてオプションを足してく横で、私がカタログ見ながらオプション金額を呟いて、2人から冷たい視線で見られたり。。。
なのに、ガスコンロだけは、私が一番こだわったり。。。(ただ魚焼きたいだけ。)


結局、選んだキッチンや洗面台は、ノーリツのもの。我が家には入りましたが、残念ながら、ノーリツはもう、撤退してしまいました。


選んだコンロの、ピアットマルチグリルは今も売っています。オプションの「キャセロールL」と「油はねガードL」「波形プレートパンL」は、使いそうなら、最初からセットで買った方が良いと思います。


私はほぼすべての住設メーカーの浴槽の中に入って、足をまっすぐ伸ばせるか、子供と一緒に入れるか、確認しました。


その結果、それをできたのは、クリナップのアクリアバスの、「スリースタイル浴槽(1616用)」だけでした。1616サイズなのに、170cm台半ばの身長の大人でも足を伸ばせること。(底面長さ1136 mm) それにもかかわらず、同時に子どもと一緒にも安心して入浴できる余裕が充分あることが利点です。
(注: 1625用は逆に足を伸ばせませんでした。
他の大手メーカー各社の1625用も、長くても微妙なカーブがあったり、どれも足がきつかったです。)
スリースタイル浴槽の詳細寸法は、webカタログ152ページ記載


なお、我が家は住宅展示場には一度も行ったことはありません。事前に妻の要望を聞いた結果、自由設計でないと無理で、大手~中堅ハウスメーカーでは予算が足りないことが明白だったことと、住設を自由に選びたかったからです。


キッチンやユニットバス、床材、照明メーカーなどの建材・住設のショールームや総合展示場などには、正直、私自身も飽きた程に行きました。カタログで見ていても、実物を見ると、自分も家族も、選ぶものが変わることが何度も何度もありました。


⭐そもそもの考え方(ブログ)


本当に覚えきれない、数えきれない、たくさんのブログや掲示板を見ました。


例えば、こちらの方のブログ、
ウン千万かけて悪ふざけ
中身も摩訶不思議で煙に巻くスタイルで、面白いのですが、なにより、タイトルが素晴らしいですよね!


このタイトルを見て、そうだ!自分のお金(借金)で作るんだから、自分の(それ以上に妻の(^_^;))好きにしよう!


好きにした結果、住んでみて想定と違ったとしても、それも含めて実験だ!(自己責任)


とふっきれました。


幸い、今のところ、近隣のご都合や新型コロナによる部材の遅れの影響もあり竣工が延びたこと以外は、想定外に良かったことばかりで安心して、楽しく実験しています。


そういう考えで建てたため、「事前に納得して後悔しない程度」には←これ大事!「性能なんか無視して、あなたの好きにすればいいんだよ」とも思っています。でも、もちろん、性能が好きだったら、突き詰めれば良いですよね。←実際は、性能も細かいことガンガン言って工務店を困らせた人 (。・_・。)ノ


注:
「事前に納得して後悔しない程度」の性能について、もちろん、人によって違うと思いますが、例えば「長期優良住宅相当(耐震等級2・断熱等級4ほか)」以上を目安にされて、そこから、その地域やご家族の実情に合わせて、優先順位を考えて、できる範囲でできるだけ性能上げをすることをお薦めします。雪国だと元々構造が強いので、「耐震等級3」への優先順位が下がるかもしれません。冬も寒くない地域なら「断熱」を上げる優先順位が下がるかもしれませんね。(注:我が家は結果的に、どちらもかなり上げています。)
「断熱」「気密」に関しては、もっと下の「⭐構造や性能について」以降の記載をご覧ください。参考になるサイトやブログと情報であふれています。


長期優良住宅の「認定」は税制優遇もあります。ただし、建築後の施主からの報告義務や、景観法の建物や外構の「見栄え」の審査が、確認申請以前に入る地域もあることに注意が必要です。義務が嫌なら優遇が減っても他の住宅性能表示制度などを使いましょう。何も使わない「相当」は、少し怖いです。(我が家は認定やめました。)

(後日追記:2022年〜2023にかけて、長期優良住宅やフラット35の基準も変わってきてますので、そちらをご確認いただくことをお勧めします。)


また、ネット界隈はともかく、世の中の最低限はもっとずっと下です。新築の話ではないですが、例えば土地や住宅の資産価値が最低限を下回るとは、どんなことが起こったときのことでしょうか?


この不動産屋さんのブログが非常に参考になります。
リライト田中の活動ブログ
読んでいると、この方、不動産屋さんなのか、ボランティアなのか心配になるほど、そういう不動産を扱ってらっしゃいます。時折でてくるご家族の話やお食事の話で、ああ、ちゃんとご家庭のための利益を出してるやり手の社長さんなんだ、と逆に安心します(#^.^#)


家を建てて、数十年住んで、その先の資産価値も残すためには、最低限、避けなければならないことが色々わかります。実際、都市部でもそういう土地、たくさんありますよね。住宅の性能を高めて資産価値を高めようとする前に、まずは、最低限の資産価値とは何か、を確認しましょうm(_ _)m


⭐そもそもの考え方(掲示板)


掲示板では、e戸建のこうすれば良かった!シリーズとかも熟読しました。


タオルニッチって、このシリーズで知った気がします。色々な人が、家を建てた後に、あれ欲しかった、というのは参考になります。
付けて良かったシリーズもどこかにあったはず!


一方、非常に気になった点が一つ。「毎日、家を見る度に嫌になる」???


このシリーズをはじめとする掲示板の書き込み、普通に?「断熱ケチって毎日凍えそう」のような人もいて参考になるのですが、それ以上に気になったのが、たまにある、「毎日、家を見る度に嫌になる」、という悲しい書き込みでした。
その多くは、家の性能や設備自体ではなくて、家を作る過程での家族や建てる会社との不和や、好きな物を自分は我慢したのに友達は入れてるとか、の心理的なこと、逆に考えなしに入れすぎて借金が苦しい、とかの金銭的なこと、壁がずれるほどのひどい住宅の欠陥、などが理由でした。


そのため、
「まずはご家族で、それぞれ譲れない最低ラインを見極めた上で、優先順位を決めて、できる範囲で性能上げをすること」
を、強くお薦めいたします_(._.)_


また、その際、図面や寸法・数字の感覚は個人差が大きいので、ご家族と、毎回、メジャーで身の回りの物を測りながら話したり、まだうまく伝わってない様だったら、ショールームに一緒に行ったり、してあげてください。私は、それを全部したけれども、竣工まで、私以外は家族で誰も、完成のイメージがつかめてなかったようで、竣工してから家中を驚きながら回ってました。


⭐我が家の優先順位


上の様に書きつつ、実ははっきりとまでは覚えてないのですが、我が家の優先順位とその後の流れしては、


1「安全な家(長期優良相当以上の住宅性能表示+耐震等級3・制振空調・換気、電気、ドア、柵、ネット、シロアリ対策)」
第一種換気→熱交換→とことん高気密!
「3階建ては耐震3必要、喘息やアレルギー対策も当然安全のうち」との工務店の設計士さんの談→偶然コロナ対策にも合致。→PM2.5やHCHOの実測OK!


2「開放感のあるリビング
当初希望した1階リビングは1, 2と矛盾で✕
→2階リビング


3「空の見える家
→吹き抜け→危ない→吹き抜けアスレチックネット(意外と高価)


4「子供がどこでも勉強できる家」
→子供部屋を確保(910モジュールで3x3.5 = 5.2帖収納なし)x人数
+ホワイトボードの壁(JFE建材 ホーローキッチンパネル)の廊下
+リビングの耐力壁が理由でできるコの字部分に板をわたして机に。


5「家事動線が最短の家」
→1階の耐力壁でウォークスルークローゼット(WTC)を作り回遊動線&部屋干し


6「冬寒くなく、夏暑くない家」
→1~4で決まる構造の範囲で高断熱に。
(耐震等級3→ノボパン+筋交い→壁充填断熱は厚くできず。窓↑玄関ドア↑天井断熱↑熱交換換気↑屋根白↑)
→入居後試行錯誤。くろーばーさんクロセさん教えていただいたりしながら調整中
→とうとう正しいエアコン設定で、本当に17℃設定まで下げられたorz 
我が家の個人差大きすぎ(x_x)
(調整中の曇り、外気温1℃、室温1~3階18.0±0.4℃で均一の時に記載)
エアコン1台の3階建て全館暖房できた!


7「子どもが走り回れ大人も一緒にトレーニングできる家」
→2つの吹き抜けの柵、ネット、を活用


8「どこかにアーチ」
→1, 2の両立のため、隅に柱のある対面 キッチンに→柱の間をアーチにできる→キッチン周りだけ塗り壁に。


9「お客さんを呼べる家」
→流行りの家族用玄関、スペースなしで✕
玄関「幅だけ」広い玄関
+プライベートスペースを1階に集中し分離
→花粉対策として有効、偶然コロナ対策にも。


10「昔の洋館風の家」
→準耐火のため、木をあきらめ、擬木のサイディング。


11「梁あらわしの家」
→準耐火で難しかったけど、梁や柱に石膏ボードの上から木を貼ってくれた!


12「足が伸ばせて子供と入れる風呂」
→見つけた!アクリアバス「スリースタイル浴槽」


13「しっかり手洗い習慣」
→階段や耐力壁が理由でできるコの字部分に手洗い追加→偶然コロナ対策にも。玄関手洗い&リビング手洗い


14「明るいリビングで映画が見える家
→自分も配線を頑張った!システム構築大変で家内SE状態に。。。


15「大きな魚が焼けるコンロ」
→あった!


16「書斎」
→最後に階段ホール削って3帖確保。
→偶然コロナ対策に。けど、半年早く4月に欲しかった(+_+) (誰のせいでもない。)


くらいの優先順位とその後の流れだったのではないかと思います。
こうして改めて見てると、凡そ


①安全第一
②心理的・精神的な健康
③子供
④時短
⑤過ごしやすさと省エネ、健康増進
⑥趣味嗜好
⑦自分


の優先順位になっていて、好き放題したつもりで、恐らく工務店の設計士さんや現場監督さんの誘導もあり、かなり無難な優先順位にまとまっていったようです。
ありがとうございます(^o^ゞ


(DIY混ぜてでも全部叶えたし、実際はもっと色々あるわけですが(^_^;))


⭐間取り
間取りについては、建築士が教える!家を建てる人のための家づくりブログをよく見ていました。というか、最初から全部読みました!
かえるけんちく相談所は、「間取りで暮らす」という考え方が良いですね♪


間取り図や窓の配置を検討するとき、たくさんコピーして、人の絵と視線をいくつも描きこんで、あ、このドア、子どもたちが喧嘩になったり、ぶつかってケガするからダメ、引戸に、とか、この窓、キッチンから空が見えないからもう少しこっち、とか、実際に暮らすことを考えながら検討して、設計士さんと何度もやり取りしてました。


例えば、間取りの検討で一番困った屋内ドア、トイレのドアについては、近いうちに、別に詳細を紹介しますが、各社のドアをショールームで触って動かして確認して、一番安全に思ったノダ ビノイエの「片折れ戸ドア」にしました。
↓これ!

ドアについて詳しくはこちら!

トイレ自体も色々迷ったものの、結局、紙巻き器を手すり付きに変えたぐらいです。一番安く入ると言われたTOTOのZJにしました


⭐壁紙選び
壁紙選びでは、サンプル請求されている方々のブログがすごい参考になりました♪
建築士夫婦さんのブログの壁紙の記事
はるすけさんのブログの壁紙の記事
ツンデレラさんのブログの壁紙の記事


我が家は、上記のブログを参考に、サンゲツシンコール東リトキワリリカラルノンの6社のデジタルカタログを見た後にサンプルを請求して、壁紙を決めました。結果として我が家はルノンが多かったです。


注: まず前段階として、現在、各社の量産クロスはどのカタログか、というのを確認するところから始まります。値段表のないものです。
サンゲツ: SP、EB
シンコール: SL+
東リ: VS
トキワ: パインブルS、TS
リリカラ: BASE、XR
ルノン: マークII
その上のランクは、1000円と書いてあることが多いです。
無地は、量産クロスでも充分強くて良いものもたくさんあります。
量産クロスにも少し、柄物はありますが、
彩度の高い色や凝った模様は量産にはあまりないです。
しかし、サンプルを引っ掻いてみると、値段の高い凝った模様の方が凹凸も大きいために強度は弱い傾向も。我が家の壁でもすでに。。


下記、我が家で選んだ手順です。最後まで本当に迷った分だけ、2回サンプル請求した気がします。
①こだわりがなければ、各社の最も安い量産クロスのデジタルカタログを夫婦で全て見る。気になったクロスをピックアップ。
②夫婦で気になるクロスを見せ合い、二人とも良かったものに絞り込む。
③機能付きと機能なしで、似たものがあれば、機能付きを残す。(撥水とか丈夫とか)
④値段の上がるクロスのカタログもざっとみて、どうしても気になるものをピックアップ。
⑤各社、請求できる枚数に制限があるし、何度も請求すると迷惑になるので、制限枚数ギリギリまで絞りこんで請求。
⑥届いたサンプルを天井や壁に、自由に組み合わせてテープで貼って天井と壁のクロスの組み合わせを検討。
⑦壁に横に並べて貼って、アクセントクロスも検討。
⑧間取り図と見比べて、各部屋の組み合わせを決定。
⑨今度ははがして、朝日ウッドテックのショールームでいただいた我が家の各階/部屋の床材のサンプルとや、ウッドワンでいただいた我が家のトイレ以外の屋内ドア(全て吊り引き戸)のサンプルと、⑧で選んだ壁用・天井用にしたサンプルとで、部屋の形に組んで、色の相性を確認。
⑩最後に、サンプルを爪で引っ掻いたり、水を垂らして、その部屋の用途で問題ないか確認。


例えば↓のダイニングの写真で見える壁と天井は、全部、量産クロスです。

一番広く使った我が家のベースクロス、↑写真の壁のルノンRM504は、丈夫な塗り壁風?(カタログには石目と書いてある)。
天井の、2階LDK全体に広く使ったリリカラ現行品番lbx-9499は、照明や日差しで模様が変わり、広がりを感じさせてくれます。


子供部屋のクロスはこちら!


⭐構造や性能(耐震と制振については別枠で次回にまわします。)
構造や性能については、私達が計画した頃は、今ほどは住宅系のYoutubeは盛んではなく、と言う以上に、単に私がYoutubeを全く見てなかっただけですね(^o^ゞ


よく見ていたのは、新住協さんや鎌田先生の各種の報告書や、クオホームの瀬崎さんのブログや、福田温熱空調さんのブログなど。福田さん、本当にいい人です。


換気の優先順位の高い我が家は、C値大事なんだ!と気づいて急遽、気密施工と気密測定を工務店に頼みました。C値やn値も、文献やら計算やら納得するまで確認して。


納得したら忘れましたが、n値と層流/乱流の理論の文献とか、有効な換気に必要なC値の立地条件や風速、換気量による違いとか、その算定に必要な市街地の環境計測のデータとかです。アメリカや他の国の建築関係者の、気密施工やってらんねぇよ、って書いてるブログとかも読みました(^_^;)


なんて面倒な施主。。。_(._.)_


工務店の方々、関係者の皆様、特に大工さん!本当にありがとうございました。


施主ブログではさとるパパの住宅論さんくろーばーさんのブログなど、が大変参考になりました。
特に、制限のあるコストの割り振りに迷って性能の優先順位を考える際に、お二人のブログを熟読しました。


他にもたくさん。例えば、reogressさんのブログも、見覚えのある投稿がいくつもあります。解体をされてる方の家作りの視点は、一味違います。


一条工務店やウェルネストホームの施主の方のブログは、メーカー内のわからない話が多くてあまり見てなかったのですが、それでも、


さすけさんのブログ玄関土間の記事


フエッピーさんのブログシロアリ対策


バタピーさんのブログダクトレス第一種換気扇の注意点や、自分で表題登記


の話は、大変参考になり、印象深く覚えています。
(私も、自分で表題登記しました。新型コロナの影響下で相談窓口も閉鎖中でしたが、バタピーさんのブログや土地家屋調査士さんたちのブログ、法務局の各種案内を参考にして、なんとか一発OKでした(^^)d)


シロアリ関連は、こちらにも我が家の対策とともに、気にする方には必読と思う専門家のリンクを載せました。


浴室やレンジフードの換気とその対策は、こちらこちらでまとめて触れました。


どちらにも新潟のオーブルデザインさんがでてきます。簡単には真似できないことが多いですが、非常に参考になりました。


石川県のCONCEPT建築設計さんのブログも、切り口が多彩でシャープで面白いです。


栃木県のラファエル設計室さんのブログは、シミュレーションを駆使して、全棟、「室温の見える化」をされています。


もちろん、ご存知の方が大半かもしれない、松尾設計室さんのブログも。


それぞれの地域で尖っている方々のブログは、たとえ、自分の家には違うかも?とか、東京では、あるいは、準防火地域では、高いし、お金ないから自分は無理だなorz、と思うことがあっても、参考になりました。


それぞれの地域の気候風土を知っていると、それがその人の優先順位にしっかり反映されているのがわかって、面白いです。この方の地域は~性気候だから優先順位がこうなんだ、とか思って。


その意味では、仙台とかの南東北の太平洋側のそういう方の優先順位も知りたかったのですが、うまく見つけられませんでした。その辺りは、梅雨~夏のカビがひどくて、元々一般家庭でのカビ防止用に除湿器が広く普及している地域ですから、東京でも参考になると思いました。
見つけられずに、結局、我が家では除湿器を使い続けることにして、壁に穴を開けてつなぎました。水捨てしなくてよくて、便利ですよ(^_^;)エアコンも再熱除湿のできる機種にしたのですが、エアコンは物干しからは遠いんです。


そして、建て替えなら施主が一番、その土地の気候風土を知っています。暮らしてきてずっと気になったこと、嫌だったことは、設計・施工してくださる方にしっかり伝えた方が良いでしょう。


⭐我が家が計画時にUa値を気にしていなかった理由
今こうして振り返ると、画像検索と考え方と間取りと壁紙以外は、高気密高断熱の最先端の方々ばかり参考にしていますね。


その一方で、最近、高気密高断熱なら気にせざるを得ない雰囲気になりつつある、Ua値やHeat20のグレードは、当時、今ほど高水準では騒がれてなかったので、本当に全く気にせずに計画しました。


これまでの人生経験から考えて、これからの家族の人生設計のために、このUa値やHeat20グレードは優先順位の何番目くらいに重要でしょうか?


私は、「ご家族でその優先順位を見定めた上でなら」、Ua値のコスパを追求することにした方も(例えばG1前後とか?)、グレードを追及することにした方も(例えばG3超えとか?)、あるいは全く別の基準で「しっかり」断熱を考えても、どれでも大正解と思います。


もちろん、そんなことを考えずに、「その地域を知り尽くした」建築家に、「こんな生活がしたい」と言って設計してもらうのも、コストが合えば理想的ですね。


当時、全く気にしていなかった私にとっては、本当に優先順位が低かったのか?
そこまで気にする余裕がなかったのでしょうね。。でも、平均値(=Ua値)は見てなくとも、敷地と構造・コストの範囲内で各部材の性能も良くした結果なので、後悔はありません。もし思い出して気になっても、家の中の好きな場所に行けば、気にならなくなります。


(ついつい、最近の情報も見てしまうと、今ならあの建材も使えるんだ、あれ、我が家の建築中にモデルチェンジしてたけど、地味にU値改善してたんだ、しまった、とか、今から建築すれば100万ポイント貰えたんだorzとか、色々思うわけです(^_^;))


当時の私たち家族は、「東京版」の住宅情報誌をいくつか買って来てページをめくってみた結果、3階建ての価格に愕然としました。無理だ、住宅情報誌にさえ、相手にされてない。。と。(実は予算内の会社も1, 2社載ってましたが、大規模な事故や欠陥の報道が。。
それらの号の偶然と思います。)


建て替えなので土地以外に割り振れる私達にとっても、東京の三階建ての価格は想像を超えているように見えました。それで、一計を案じて、我が家の予算でも妻の要望を叶えてくれそうで、腕の良い大工さんもいそうな都外の、都内で、長期優良住宅以上の家を、建ててくれる工務店を、必死でネットで探しました。


当時、私が「コンパクトに暖かく」しようとか、「狭くても広く見せる設計」もある、とか言うのは、仮に正しい考え方でも、開放感のある広いリビングと子供部屋を全力で要望している妻に、真正面から喧嘩を売るようなものでした(^_^;)


そして、上に挙げた資料やサイトの記載には、Ua値やHeat20外皮グレードよりもっと大切な、「基本的で具体的なこと」、例えば断熱の優先順位とか、窓は大切だよ、とか、気流止めとかファイアーストップとか、玄関寒いから断熱材入れよう、とか、色々たくさんあったので、それで頭が一杯で、私の頭から、Ua値は、スポッと抜けていたのかもしれません(。・_・。)ノ


様々な資料も並べながら、具体的に我が家の賄えるコスト内でどうするか、私もですが、工務店の方々も大工さんも、各所に相談して迷いながら、コストと断熱・気密換気・構造とについて検討してくれて、我が家が出来上がりました。


今からなら我が家と全く同じ設計のままで、窓や玄関ドアを最新の製品に変えれば性能をもっとよくできます。APW430防火窓が発売され、玄関ドアもモデルチェンジした後なので、簡単にUa値を下げることができます。


ですが、もちろん、コストはかかりますし、もし私が今建てるなら、どうしていたでしょうね?
今のままの性能で充分な気もするし、もし将来不満になった場合用の、DIYの改修計画も準備してあるし、それとの性能や金額を比較して、ですね(^_^;)


ここまで引っ張って、「わからない」で放りなげるのもどうかと思いますので、念のため、真面目に具体的に書くと、下記の1、2、3のようなことを考えて、です。


1)まず、開口部の傍でも暮らすことのある生活者としては、開口部の性能を上げる意味は大きくあります。もし開口部の局所的なコールドドラフトや結露が生じた場合には、我が家に多く採用した「FIX」APW330+「四方枠」ならば四方枠に両面テープで、アクリルやポリカなどの透明板を貼るだけでDIYで、透明のまま気密も取って内窓を付けられるため、トリプルと同様に改修して対策することができます。小さなものだと4, 5千円~大きな透明板だと1枚につき、1~2万円前後はします。それと同様の差額で、APW430が手に入る状況なら、予めAPW430にした方が良いでしょう。


2)我が家は、省エネ以外の必要性から、既に、気密施工と第一種熱交換換気を導入しており、Heat20の想定よりは給気ファンの電気代がかかる一方、温熱環境は大幅によくなっている計算です。しかし、「家屋全体が複数の吹き抜けや通気孔でつながっている三階建て住宅」は、Heat20の外皮グレードでは全く想定されていません。両方合わせるとどうなるか、実際に生活するか、精密なシミュレーションをするかしないとわかりません。実際住んで、気になったらDIYや、工務店への内窓の施工を依頼すれば良いだけだ、と思ったなら、APW330のFIXに四方枠で充分、ということになります。


3)Ua値を追求する観点で、窓の性能のさらなる向上があまり意義がない可能性
現状以上に窓の性能を上げても、実際の家全体の温熱環境は大幅に改善せず、省エネにならないかもしれない、という問題が残ります。


これは、「単純に、我が家の壁断熱が薄いためです。」窓のせいではありません。


例えば、Heat20の2017年報告会の資料でも、資料の20, 21ページをみると、開口部以外の外皮(壁・天井・床)がG1とG2とのちょうど境界あたりにあると、いくら開口部の性能を上げても、境界のままのケースが示されています。我が家の外皮、その辺りですが、そもそも我が家の場合試算の前提が違うので、結局、1)か2)の結論に戻ります。


注:2)は、決してHeat20の想定が悪いのではなく、私が我が家の立地条件と妻の要望を考えた結果、「実験してみよう!」と思って、空調・換気に限って見ても、従来の考え方と大きく異なるコンセプトの住宅の設計施工を工務店にお願いしたことに起因していますので、お間違いのないようにお願いいたします。(下のHeat20の解説をお読みになればわかると思います。)


ただし、同様にHeat20の外皮性能グレードの想定外の生活をされている方は、施主ブロガーの方々にいらっしゃるのが見受けられます(#^.^#)
これについては、さとるパパさんも繰り返し書かれていることですし、Heat20の資料を見ても、既に議論されていることなので、ここでは触れません。高断熱住宅で暖冷房費がかからないという話の注意点 | さとるパパの住宅論


そこで次に、そもそもHeat20とは?というところから、ご参考までに、いくつかリンクを貼って考えていきます。


⭐Heat20とは? Heat20公式サイトの見方
まず、HEAT20公式サイトの外皮性能(Ua値)グレードの解説へのリンクです。
細かいUa値の違いで思い悩む前に、ぜひとも公式サイトをお読みください。

(後日追記:HEAT20会員限定チャンネル - YouTube

がなぜか限定せずに公開されていますので、そちらの方が雰囲気がわかりそうです。)


まず、表1 想定する暖房方式を見ると、1・2地域のみで、全居室の24時間の連続暖房が計算の前提となっています。4~7地域は、間欠暖房です。


そして、解説とともに、注意点も書いてあります。
注意点を抜粋すると、「各地域の代表都市・自立循環型一般型モデル住宅にて検証したシミュレーション結果です。日照条件や地域の気候特性、住宅プランにより設定UA値での実現度合は異なります。」とあります。


計算条件の解説 のpdfファイルの2枚目には、シミュレーションしたモデル住宅の間取りが書いてあります。「2階建て」の、吹き抜けなどがない、差し支えあるかもしれない私見で言うと_(._.)_、すごい見覚えのある「昭和~平成の典型的な間取り」の住宅プランに窓を、断熱のため「よくみる昭和の住宅」よりは「少なめ」、日射取得のため「よくみる最近の住宅」よりは「多め」にしたものです。


さらに読み進めると、計算に用いた家の具体的な仕様が出てきます。G1の時点で、6, 7地域でさえ、土間床等の外周を断熱しています。窓は全ての地域で日射取得型。壁断熱の基本は充填断熱であるものの、G1でも4地域から、G2では全ての地域で付加断熱の家の計算結果ということがわかります。


この「Ua値に影響ない箇所もしっかり断熱設計され日射取得した二階建ての家」のUa値を示したのが、heat20の外皮グレードです。例えば2階がほぼLDKと吹き抜けの、もっと狭い建坪の、3階建ての我が家とは、全く構造も違います。なぜそれでいいのか?


それは、こちらの、Heat20の報告会の様子をご覧下さい。
・Heat20は、「必ずこうしなさい」ということは言っていない。
・そこがHeat20のおおらかでよいところです。
との会話が2019年8月にされています。


heat20への印象変わりませんか?


少なくとも、施主にもハウスメーカーにも工務店にも、誘導こそせよ、現状、何かを強いるつもりのある団体ではないわけですね。


だから、できるだけ皆さんが簡単にイメージしやすいように、このくらいのUa値だと、こういう暮らしができそうだよ、という目安を示したい、から計算した数値で、他もしっかり設計施工してね、という話です。
元々は、この数値をギリギリ切るとか切らないとかの細かい話ではない、おおらかな目安なんですね。


世の中、往々にして、最初はこういうおおらかな主旨の話でも、時間が経つと、数字が独り歩きしてしまうことがありますが。。どうでしょう?もちろん、「誘導」なので、将来そうなることを、狙ってはいるでしょうけれども。


そして、くろーばーさんに教えていただきましたが、泉北ホームだったり、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーで入賞しているような会社や、いくつかの中堅・大手ハウスメーカーなどは、この「Heat20と同じ自立循環型住宅の間取り」に自社の断熱材仕様を入れたUa値を、公表しているそうです。
参考サイト(泉北ホームHPより)
確かにこれだと、ハウスメーカーやHeat20外皮グレードとの比較がしやすいですね(^O^)


さらに、Heat20がおおらかなのは大雑把だからではなく、非常に精力的な調査と精緻な計算の結果に基づいているからです。


どのくらい精緻な計算がされているかというと、また、先ほどのHEAT20公式サイトの外皮性能(Ua値)グレードの解説のページに戻ってみましょう。


ページの下の方に行くと、今度は、
Ua値の地域補正はこちら
とあります。クリックすると、


◎G1・G2 の水準値UAの地域補正プログラム
これは、先ほどのシミュレーションを地域区分ではなく、より詳細な都市ごとの結果を見ることができます。


繰り返しになりますが、日射取得やしっかりした断熱設計がされた「昭和~平成の典型的な二階建て住宅」(と私が勝手に呼んでいる)モデルの計算なのにご注意ください。


さて、冬期間、住宅内の体感温度が15℃未満となる割合は、Heat20 外皮グレードでは、4~7地域では、
G1: 20%程度
G2: 15%程度
とされています。


(後日追記: 上記数値は、Heat20の公式サイトからの抜粋です。

しかし、別のHeat20の資料では異なる数値が示されてることに気づきました。

変更があったのに公式サイトが更新されてないための、私の誤解のようです。

6、7地域は

G1: 15%程度

G2: 10%程度

G3: 2%程度

で、東京で10%で地域補正をかけると0.46になります。そうすると、下記の議論の15%の数値は、全てG2ではなくG1の話になります_(._.)_

しかし大筋や参考にした情報には変わりはないので、当初のままの記載を残します。


例えば、下記は、このサイトから、15%の場合を見てみましょう。


下記は、東京と大阪の各地域について、
室温15℃未満の割合 [%]が15%の場合と、()内は0%の場合をまとめてみた結果です。


東京都心部: 0.54 (0.29)
練馬: 0.49 (0.25)
府中: 0.48 (0.24)
八王子: 0.45 (0.21)
青梅: 0.44 (0.20)
小河内: 0.38 (0.14)
(もちろん、島嶼部のデータも見られます。)


大阪: 0.57 (0.33)
熊取: 0.55 (0.31)
牧方: 0.55 (0.31)
堺: 0.53 (0.29)
能勢: 0.48 (0.24)
生駒山: 0.45 (0.21)


こうして並べてみると、場所ごとのUa値の変化、それぞれの地域をよくご存知の方は、充分納得の行くものではないかと思います。
G1 G2 の目安の先に、こういう精緻な計算があるわけですね。


なお、東京や大阪の一部が含まれる、6地域のHeat20外皮グレードは
G1: Ua値 0.56 Q値 1.9
G2: Ua値 0.46 Q値 1.6
G3: Ua値 0.26 Q値1.07
ですから、G1 G2 の地域区分の値は、東京や大阪の都心部のシミュレーションよりずいぶんと余裕があること、G3は、上記のシミュレーションでほぼ0%になる、本当に最高水準であること、がわかります。


もう、コストや立地の問題がなければ、G3にしたくなりますね(^ ^;)


では、シミュレーションではなく、実際の住宅は?
違うサイトになりますが、2017年の住宅技術評論家 南 雄三氏 コラムを見てみましょう。


「経験上、東京であれば非暖房室を15℃以下にしないためのQ値は1.9が適当だと思います。Heat20により、東京で実施された室内温度環境の調査では、暖房が必要な期間の全時刻で全室の最低作用温度が15℃以上となるのはQ値1.9で約80%、Q値2.7で約65%となることを明らかにされています。」
とあります。


以前のコラムなのでQ値ですが、東京都心部の計算結果のUa値もこの数値も、実はG1の目安にほぼ近いことを考慮すると、ほぼ同一の値と考えられます。つまり、シミュレーションのモデルと間取りの異なる実物の「しっかり断熱設計・施工された」住宅でも、80%はシミュレーション以上に良い、全時刻で全室の最低作用温度が15℃以上となっている一方で、残り20%は、そこまでではなかったことがわかります。実際の住宅と比べても、かなり良い線をついているシミュレーションによる信頼できる目安がHeat20の外皮性能グレードであることがわかりますね。(実際は暖房のかけ方にも違いがあります。)


以上のように、Heat20の外皮性能グレードは、


1)精緻な計算と精力的な調査に基づいた、信頼できるおおらかな「目安」である一方で、個々の住宅でギリギリ切るか切らないかの細かい議論をするような絶対的な数値ではないこと。(後々、もし補助金や法律がからんだら、その時は絶対的になります。)


2)より詳しく知りたい方へは、都市ごとの地域補正の計算結果が案内されていること。


3)しかし、地域補正したとしても、この計算は、しっかりした断熱設計/施工と日射取得といった「Ua値にあらわれない設計施工を前提として」計算されているため、結局、最後は、個々の住宅の設計で判断すべきこと。


がわかりますね。


3)の注意点については、実際どのような問題が起きるのか、下記のラファエル設計さんのブログが非常にわかりやすいです。
遂に出た!HEAT20のG3 | 宇都宮市で新築・デザイン注文住宅はラファエル設計


では、基準として使っているUa値はどうなのか?というと、Ua値の注意点は、さらに下です。


それにしても、ラファエル設計さんのブログを見るとFLIRが欲しくなります(^o^;
シミュレーションソフトと違ってこれの廉価版は買える値段ですけど。。今特段困ってないし、換気の様子を見たい程度。。工務店に借りるかな。。
Android用

iphone用

→競合製品の方を買いました(^o^ゞ

https://torikaji.muragon.com/entry/91.html


⭐Ua値の注意点
さらに、Ua値の計算方法も何通りかありますから、ややこしいことが起きます。


↓は2020年までの状況で、我が家を例に、Ua値の計算方法による結果の違い、Heat20グレードのUa値とQ値の目安との比較、および、熱交換を考慮した場合の検討を説明しました。
Ua値Q値の不思議:同じ家なのに計算次第で、断熱等級4からHEAT20 G2までかわる???


さて、今年、2021年4月以降、さらにこのUa値を取り巻く状況が混迷することについて、例えば、高気密高断熱を追及してご自宅を建てられた、さぬきペンギンさんが↓の記事で警鐘を鳴らされています。
【ここが変だよ住宅業界】省エネ基準の簡易計算「モデル住宅法」を採用する工務店では絶対に建てるんじゃない!!


我が家の場合は、私がUa値を全く気にしておらず、工務店もUa値を宣伝する気が全くなかったから、工務店が不利な数値の出る「これまでの簡易計算」を使って断熱等級4の計算をしただけでした。私の書いたUa値Q値の不思議:同じ家なのに計算次第で、断熱等級4からHEAT20 G2までかわる???は、単なる数字遊びの話にすぎません。


なぜなら、私(施主)と工務店と大工さんとで「具体的な施工内容を打ち合わせ」それぞれの性能を「コストと構造、施主の要望に合う範囲で性能上げ」した結果、実際には、外皮平均だけでもHeat20 G1 グレード前後に相当する断熱施工がされ、熱交換換気がついて、気密施工もされており、計算上のUa値の表記が断熱等級4でもG1でも、実際の住宅は何も変わらない訳ですから。


一方、さぬきペンギンさんが懸念されているのは、新しい簡易計算「モデル住宅法」では、本来よりも大幅に良いUa値が出ることがあることです。


このホームズ君の資料がやはりわかりやすいです。従来の簡易計算法の場合は、無断熱だとこういう問題があっただけですが、モデル住宅法だと、1以下のUa値でも、0.1以上良くでることも、悪く出ることも。これだとG1G2G3どころの話ではないですね。
(ホームズ君の説明の、室温18℃以上と健康云々は、よくわからないです。昨晩とうとう本当に17℃設定まで家族にさげられた我が家としては。ここは人による、ということで割り引いてください(^_^;))


これが危ういのは、「Ua値から金額やハウスメーカー、工務店を決めた」結果、本来その性能がない施工内容なのに、良いUa値の表記のために、数十万~数百万円多く払う場合や、金額は安くても、実際は要望より低い施工内容にされてしまう場合があり得るからです。


国のことを考えて政策を考えると、とにかく「誘導」したいので多少の誤差があっても、全体を底上げできれば良いので、こういうことが起きるわけですね。
なぜかというと、国土交通省の説明会資料まで読むと、日本全国の省エネを進めるために、今、政府としては、「既存住宅の断熱改修」を是が非でも進めたいことがわかります。


例えば、新築需要が落ち込み、断熱改修や耐震改修、リフォームばかりをしている地域の工務店は高価なシミュレーションソフトを買える利益があるわけがありません。
そもそも、図面もない家の断熱改修を依頼されて、詳細計算のため家全体の寸法の洗い出しから始めるとしたら、あるいは、内窓一つ付けるために詳細計算するとしたら、断熱改修なんて、進むわけがありません。


(例えば、診断内容は違いますが、耐震診断は、建築士がしっかり診断して正当な報酬をもらうと、図面があっても、診断だけで、というか、診断単独で他の利益がなければ、20万円程度以上かかる作業です。)


そうではなくて、簡単に、家全体のことを詳細に調べないでも、今の窓だと、Ua値がこうで、改修すると、こうなりますよ、という「改修前後のUa値の比較」をする必要がある、ということですね。それには確かに、
できるだけ簡単な計算法が必要で、そのためには、「モデル住宅法」は適切ですね。


でも、もし「新築の施主」が「Ua値で判断して」自分の家を建ててもらうなら、施主の立場からは、もっともで切実な呼び掛けですよね。


あなたがUa値のコスパ追求か性能追求か、あるいUa値はあまり気にしないでできる範囲で性能上げするか、全部考えて精密にシミュレーションしてくれる方に頼むか、どの優先順位を選ばれるにせよ、この4月からのこの状況自体は正確に把握されるのが良いのかな、と思います。


(おまけのおまけ)
上記のUa値の計算方法について、「本気で」状況を正確に把握されたい方は、大元の国交省の住宅省エネルギー技術講習テキストがわかりやすいです。例えば、76-77ページをご覧ください。ブログやYoutubeやTwitterを見て、わけわからなくなった場合は、その情報の本来の発信源である大元、国や業界団体の資料を見る方が、よっぽど簡単に理解できます。


↓テーマ毎のブログ記事のまとめも参考になりますね♪

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