換気注意:実は古民家の障子でも、意外と気密取れます
高気密高断熱の話で、最近の新築住宅は高気密を目指すけれども、昔の日本の家は低気密をよしとして作られていた、とよく言われます。
でも、実は古民家の障子でも、意外と気密取れます。
以前の冬に、築100年以上の古民家に訪れたときに、新居用に買ったCO2モニターも持って行って測定してみました。
障子を閉めて10分くらいでCO2濃度は簡単に実測で千を超え、1時間もいると、簡単に数千まで達しました。
例えば10畳ほどの部屋に4〜5人いて3000ppm以上というところ。
しっかりした作りの古民家だと、下手な昭和の家よりも気密は良い、という豆知識でした!????
そんなわけないですね!
もちろん、種はあります(^o^ゞ
種明かしすると、さすがに100年以上の間には、本格改修もされていますし、障子紙は当然、現代のものです。長年人が住んできたということは、当然、「部屋単位での気密」を高めて、冬に隙間風が入らないように修繕されているわけですね。
一方、24時間換気の設備が全くありません。そのため、第3種24時間換気や気密検査をおこなうときの条件のような気圧差も全くなく、屋外も強風が吹いてないときに実測すると、こうなった、という話です。
これはむしろ、古民家でも気密が取れているというより、古民家でも「居室の自然換気」は意外と取れないので注意!、というべきですね。
古民家に限らず、我が家の建築中の仮住まいの築40年のRCマンションの第三種換気も、寝室のドアをぴったり閉めて家族で寝るとCO2の上昇は似たようなもので、毎晩4千ppmを超えてました。
新居の、廊下との間に換気孔があるけれど換気扇がない3帖の書斎も、空気清浄機を止めると1時間くらいでCO2濃度が2000ppmを超えますし、風呂に換気扇を止めて入っても同様です。
部屋毎に換気扇がない限り、部屋をしっかり閉め切るのも考えものと思いました(^_^;)
これまでの人生、そうしてきたことは多いのですけれども。。
もちろん、古民家は断熱が利いてないので、冬に暖房してない部屋は、寒い部屋ばかり。廊下なんか、屋外に近い寒さです。
ちなみに、同じ古い建築でも、日本建築ではなくて、洋館だと、そこそこ、断熱も効いてたりしますよ♪
2年前の建築中の冬になんとなく書いた下書きを今頃になって軽く手直ししてアップしてみました(^^ゞ