新築したので実験しよう!

35年ローンで実験装置✕ 自宅◎を作ったので、実験したい! (2023年9月以前の投稿に、一部、試しに入れたアフィリエイトリンクが残ってますが、その広告収入を目的とした記載内容の記事はありません。)

日射と光熱費と気持ちよさの関係の簡単な確認方法

日射遮蔽・取得の光熱費と気持ちよさの関係の簡単な確認方法。シミュレーションではなく、今のお住まいでの「実生活」での話です(*^^*)


最近の晴れの日と、曇りや雨の日との
「実際の家全体の消費電力」
「日中の部屋の明るさ・暗さの好み」
を比べる。


単にこれだけです。当たり前といえば当たり前(*^^*)


でも、こういう当たり前のこと、色々なところから情報が入って頭一杯になると、返って忘れやすいんですよね(^_^;)


消費電力は、自動記録されない契約でも、晴れの日と曇の日の前後の同じ時間に、電気メーターを見るだけなら、簡単ですよね(^^)


↓晴れの日のこの日差しをどう感じるか?

南国リゾートでの気持ちよさを理想とすると、この採光は欲しいところ。


軒を介して庭やガレージから間接光を取れるのが理想ですが、我が家の立地を考えると、仰ぎみる角度からの直射日光しか取れませんでした。


一方、冷房費削減のためには日射遮蔽や窓の断熱が必要。日差しなんて暑いだけだ、という人もいると思います。

↑APW330防火窓 日射遮蔽ブルーlow-eペアガラス アルゴン入り 樹脂窓。


同じ地域でさえ、個人差や北向き・南向きなどの立地の差が大きくありますので、その地域や立地での、ご自分やご家族の感覚を確認した方が良い気がします。


こういう日射の暑さ暖かさや冷暖房費への影響と、明るさや開放感による気持ちよさとのバランス、なかなかイメージしづらいので、こんなことを書いてみました(*^^*)


家の中に差し込む日射や採光について
・パッシブの考え方をどれだけ取り入れるか?
・シミュレーションは?
・この製品とこの製品の違いは?
・カーテンやシャッター・シェードはどうする?
など、定説は色々ありますが、住む前も住んでからも、考え出すとキリがないです。


そこで一度、大雑把に現在の「実生活」での好みや数値を確認すると、皆様のお住まいの地域の実際の暮らしでは、日射をどのくらい取り入れたいか、実感をもって捉えられるのではないか、と思います(*^^*)


↑自分に対しても言ってます(^_^;)


厳密には、晴れと曇りで気温も違ってきますので、断熱の影響分も一緒に見積もられてしまいますが、この方法で簡単に見積もれるのは、


・夏に今より日射遮蔽をしたりしなかった場合
あるいは、
・冬に今より日射取得をしたりしなかった場合
の光熱費への影響の最大値と、気持ちよさへの影響です。


これらがわかると、ご新居の計画にしても、今のお住まいや、入居後の生活でも、どのくらい日射遮蔽・日射取得をすればよいかの目安が把握できると思います。


☆では、実際に我が家では?


◎明るさの気持ちよさは?


まず、新居の明るさは、曇りの日でも、旧居より明るいため、妻の機嫌が良いです(*^^*)


そして、晴れの日と曇りの日では、やはり晴れの日の明るさの方が私も気持ち良いです。


→この時点で、我が家の場合、現状よりも大幅に日射遮蔽をしてはいけないことが明らかですね(^_^;)


(そのうち、日中にだれもいない日が増えてきたら、遮蔽を考えた方が良さそうです。)


◎冷房費への影響は?


新居の最近の真夏のデータをざっとみて、数日の間で一番光熱費の変動がある箇所、つまり、天候が大きく変わった前後2日の電気使用量を拾ってみると。。


7/31 25.5 kWh/日
8/1 32.8 kWh/日→差分 7.3 kWh/日


7/15 24.4 kWh/日
7/16 31.3 kWh/日→差分 6.9 kWh/日


7/13 20.6 kWh/日
7/12 28.2 kWh/日→差分 7.6 kWh/日


7〜8 kWh、電気料金にして、180〜250円/日ほどですね。


この時期に、本気で我が家の窓を日射遮蔽すると、晴れの日には、最大で今よりもこの程度、消費電力を下げることができるわけですね。15 kWh程度は冷房以外の消費なので、晴れの日には、冷房費が日射によって、1.5倍〜2倍になっています。


正確には、晴れと曇りで気温も違ってきますので、断熱の分も含まれてしまいますので、ざっくりとした最大値の見積もりです(^_^;)


そして、我が家の日射遮蔽型(40%)の窓を日射取得型(60%)にしていれば、この晴れの日の冷房費の増加が1.5倍になっていたかも、なんてことも(*^^*)


◎冬の暖房費には?


今年の初めの我が家の記録。
1/5 26.4 kWh
1/6 21.0 kWh
1/19 24.2 kWh
1/22 16.8 kWh
2/5 26.4 kWh
2/6 21.0 kWh


5〜7 kWh、電気料金にして、150〜200円/日ほどですね。


もし冬も本気で日射遮蔽すると、この差の分、晴れの日の暖房費の削減効果がなくなってしまいます。


また、我が家の日射遮蔽型の窓を、もしも日射取得型にしていれば、晴れの日の暖房費の削減効果が1.5倍になってたことなども見積もれます。


そして、15 kWh程度は暖房以外の消費電力なので、晴れの日の暖房は、6 kWhほど。


これでもし、今の2倍ほどの日射取得があれば、今と同じHeat20 G1程度の断熱でも、真冬の晴れの日に暖房費をゼロにできていたかもしれませんね(*^^*)


そこまで取得すると、その分、日射遮蔽もしっかり対策しないと、冬以外の晴れの日が大変そうですけれども(^_^;)


◎ちなみに旧居では?
実は、旧居では夏も冬も、これらの差が15〜20 kWh/日、程度はありましたので、新居でちょうど遮熱 low-eの分の4割くらいに減ってます(*^^*) 


新居の6割の延床の旧居に対して、新居と同じくらいの面積の窓と倍以上の日射取得があったということです。


夏が暑かったのは当然で、冬がそれでも寒かったのは、元々は多少あった断熱気密も経年劣化で崩れ去っていたからですね(._.)


そして、つまり、「実は旧居の方が設計上は明るかった」わけです。


それでも、妻が旧居は暗かった、というのは、隣家や道の通行人からの視線が気になって、妻が遮光カーテンを閉めていたからです。


もし新居の窓が旧居の窓と同じ高さだったり、日中も中の見える日射取得型だったら、たとえもっと高断熱でもパッシブでも低燃費でも、新居も同じように暗くなって、後悔していたことでしょう。


これが最初に書いた立地の問題と、都市部の狭小地の窓には、冬のための日射取得型よりも、日中外から見えない、遮熱ブルーをお薦めする理由です。


日中ずっと遮光カーテン締めっきりの窓なら、弱点ばかりで、つける意味がありませんから。


◎除湿への日射の影響は?


下のグラフの、この一ヶ月の我が家と外気の絶対湿度の測定結果を見ると、屋外の湿度は真夏も梅雨と変わりません。屋内の絶対湿度も変わらず、室温26℃〜29℃で常に相対湿度も55〜60%あり、真夏も梅雨と変わりません。
真夏になって梅雨と変わったのは、晴れて外気温が上がり、窓から日射も入るので、除湿器の併用をほぼやめ、エアコンの冷房だけでも、除湿できていることです。
この除湿の観点では、日射を遮蔽をしても光熱費に影響ないかもしれないとも考えていました。


しかし、データを見ると絶対湿度は屋内も屋外も大きく変わってないのに、エアコンと除湿器を併用していた7/12 7/13よりも、エアコン冷房だけの7/31 8/1の方が、トータルの消費電力が 5 kWh/日も上がっています。


この主因は外気温の上昇(断熱)でしょうが、除湿ではなく室温の維持だけに、追加で電力が使われた計算になりますので、この上昇分の冷房費は、日射遮蔽か断熱どちらの方法でもよいので、もし減らせるものなら減らしたいですよね(^_^;)


☆まとめ


このように、ざっくりとですが、日射の生活への影響について簡単な比較をしてみました。気になる方は、ぜひ、ご自宅の電力消費量やご自身やご家族の気持ちよさの変化をご確認してみてくださいm(_ _)m


きっと、ぐっと身近に、実感を持って捉えられると思います(*^^*)


上述のように、東京都心の軒が長くなく庇のない我が家の新居について確認してみると、日射の影響は夏に7〜8 kWh/日、冬に5〜7 kWh/日程度と、比べると、やや、日射による冬の得よりも夏の損の方が多かったです。


また、そのベースとしての、日射の影響の少ない、真冬の高い日と真夏の安い日の消費電力は、我が家の場合、2/5の26.4 kWhと7/31の25.5 kWhで、年間常にかかっている15 kWhを引くと、冷暖房の分はどちらも11 kWhくらい。


真夏は、このうち 6 kWhは除湿にも必要な冷房費ですが、残りの5 kWhは室温のみの負荷として、エアコンにかかっていることも概算ですが、これでわかりました。


つまり、我が家の新居の1日の冷暖房費は概算で


真夏: 冷房除湿 6 kWh + 冷房のみ 5 kWh + 日射0〜8 kWh(曇と晴れの差)


真冬:暖房 11 kWh ー 日射 0〜7 kWh(曇と晴れの差


程度の合計ということです。

26円/kWhの契約なので電気代に直すと1日の冷暖房費は概算で


真夏: 冷房除湿 156円 + 冷房のみ 130円 + 日射0〜208円(曇と晴れの差)


真冬:暖房 286円 ー 日射 0〜182円(曇と晴れの差)


夏の日射分を過大とも捉えられますが、それでも、気持ちよさの観点からは、今くらいの採光でちょうど良いです。


そして、冬の得が少なくても、立地からは、窓を窓として使いつづけるために、全ての窓を遮熱ブルーにして正解でした。


快適さの観点からは、夏に窓際が少し暑いのは気になりますので、内窓か遮熱か、できるだけ安い方法でなにかDIYするかもしれません(^^ゞ


ちょっと悔しいのは、冷房のみ 5 kWhの部分ですが、日射の関係ない部分で 11 kWhを6 kWhに削減するには、熱損失の単純計算をしてみても、今のUa値0.51を0.25、つまりHeat20 G3程度にはしないといけなかった計算結果でしたので、諦めがつきますね。準耐火3階建てにはハードル高すぎです(^^ゞ


結局、こうした概算の冷暖房費を高いと見るか安いと見るか、どこまで事前に断熱などで対策できるかは、初期投資や改修費と、光熱費とのトレードオフですので、家ごとに、住む方やご家族で折り合いをつけるしかありませんね。


我が家の場合、トータルの光熱費が、既にLED化やエアコンの高性能化による削減の済んでいた旧居と同じレベルですので、高くも安くもない、という感想ですが、それで広くなり、全館、大幅に快適になったのは、間違いなくよかったです(*^^*)


冷暖房費は、人やペットがいない時間を増やせば、つまり、生活スタイルを変えれば、あとから減らせますが、住宅ローンは使うとあとからは減らせないため、そのリスクが過大でない範囲に収めることも大事ですので、お気をつけを(^^ゞ


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