夏の冷房費は住み始めてから削減できるか?
住み始めてから、夏の冷房費を大幅に下げることはできるでしょうか?
前回、新居と旧居の毎日の電気代がほぼ変わらないこと、真夏の電気代が真冬よりも高いことが予想されること、がわかりましたので、少し考えてみました。
結論は、生活スタイルによってはできる、なのですが、
以下では、
◎我が家が暑くなる一因
◎壁や天井の断熱は?
◎建物で考えられる対策
◎湿度の問題:窓のさらなる遮熱は意味があるか?
◎まとめ
の順に考えていきます(*^^*)
◎我が家が暑くなる一因
一般的には、
・日射遮蔽をする。
・断熱を強化する(Ua値を小さくする。)
が冷房費削減に効くとされますね。
こちら、我が家の最近の窓のサーモグラフィです。
この窓の日射遮蔽はほぼなし。カーテンなし。
私たちが「空を見たい」と、「しっかり採光したい」と、強く望んだためですので全く後悔はありませんが、我が家が今、冷房費がかかる一因は、この窓の温度ですね(^_^;)
↑上が防火窓G(アルミ樹脂複合サッシ)、↓下がAPW330防火窓(樹脂サッシ)。
どちらも遮熱ブルーのlow eペアガラスです。
日が差してない窓(APW330防火)は、こんな感じです。どれもFIX窓のサーモグラフィ。
窓以外だと、ここ。玄関ドアです。
赤や黄色は、窓枠の断熱と、引き戸の気密、が甘いからでしょうね(^_^;)
赤い方は、日中何度も開け閉めしているせいもあるかもしれません。
このドアの断熱はD3ですが、ドアの板面の温度は低いので、ドアの断熱自体は問題なさそうです。
◎壁や天井の断熱は?
開口部以外の要因として、一般的には窓以外の断熱も考えられますが、そちらは我が家の断熱でも、7月現在、特に問題はなさそうです(*^^*)
7月現在、サーモグラフィで測ってみて、1階〜3階のどの階でも、壁と天井との間での温度の違いがありませんでした。
8月の外気温が高い日にも、測ってみたいですね(^^ゞ
具体的には、壁断熱は決して厚くはない、高性能グラスウール85mmですし、筋交いの熱橋もあるはずですが、防湿気密シートでの気密や気流止めのおかげもあるのか、サーモグラフィーでは表面温度のムラを見つけられませんでした。
1階と2階では、外気に接する壁と、接しない壁や天井とで同じ温度(色)でした。
3階も、屋根と天井の間のグラスウールは300mm以上と防湿気密シートとがあるおかげか、壁と天井とで同じ温度(色)でした。
大工さん、しっかり施工、どうもありがとうございます!
設計士さん、天井断熱、しっかり効いてますよ(^o^)
3階の天井と壁を撮っても、こんなサーモグラフィにしかならないです(^^ゞ
◎建物で考えられる対策
そうなると、この建物に残る、室温のための改善箇所は、やはり「窓」ですね。
我が家は元々、遮熱ブルーのlow eペアガラスで揃えてますので、日射熱もかなり緩和されていますが、それでもまだ熱いのも事実です。
そうすると、例えば、low eガラスの内窓を追施工すれば、日射遮蔽も断熱も強化できます。
また、もちろん、もっと簡単なDIYも色々あるでしょう。
光の吸収が少なく反射が強めの遮熱型のロールスクリーンやハニカムシェードも良いかもしれません。
◎湿度の問題:窓のさらなる遮熱は意味があるか?
ただ、仮に窓の改善で室温が下げられても、結局、梅雨と同じように真夏も、「湿度対策にエアコンが必要」な点が、気になります。
我が家は、現状、エアコン設定26℃〜27℃で、相対湿度55〜60%と、湿度がちょうど良い中での高めくらいです。
日射遮蔽や断熱を強化すると、原理的には、より簡単に室温が下がるはずですが、室温が下がりやすいと除湿はかえって難しくなるのは、先日までの梅雨に我が家でも経験済みです。
もしも、これから8月に向けて室内の湿度がどんどん下がったなら、湿度のための冷房は弱めてよくなるので、窓の断熱や日射遮蔽の強化が、有望な冷房費の削減方法になります。
特に北西側の窓は、昼過ぎに意外と西日が入りますし、冬の日射取得の効果も弱いので、方角を選んで、内窓や遮熱ハニカムシェードで日射遮蔽と断熱を強化すると良いでしょう。
一方、もし、湿度が下がっていかない場合は、湿気の流入や発生を抑えられない限り、結局、湿度のためにエアコンや除湿機を使うので、日射遮蔽や断熱の強化による室温対策をしても、あまり冷房費削減の効果がない、ということになります。
◎エアコンや除湿器以外で湿度を抑えるには?
では、湿気の流入や発生を抑えるには?
高気密住宅なので、あとは、
・ドアの開け閉め
・窓の開け閉め
・部屋干し
・入浴
・換気
を少なくすれば良いですね。
開け閉めが少ないほど、熱の流入も少なく、電気代が安いのは、冷蔵庫と同じです。
しかし、どれも、日中、家に人があまり居なければ、可能ですが、日中、人が多ければ多いほど、難しくなります。
もし人やペットがいなければ、換気量も抑えられますし、室温が高い(31℃くらいの)時間があっても問題ありません。そして、家や家財を乾燥させるための(相対)湿度対策も、室温が高い方が簡単です。
◎まとめ
こうして考えてみると、元も子もない結論ですが、結局、一番の夏の冷房費の削減方法は、建物の性能にほとんど関係なく「日中、家に人やペット、生き物がいないこと」ですね(^_^;)
(別の観点からは、太陽光発電パネルを屋根に載せるのも良いですよね。)
そして、日中、家に人がいる生活スタイルの場合には、やはり、早く新型コロナの感染がおさまって、気軽に外出したり、旅行や帰省ができるようにならないと、ですね。
まずは、早くワクチンを打つことにしましょうか(^_^)ゞ
今のところ、窓については、新居に住んで初めての今年は、このまま何もしないで様子をみて、夏の間、温度と湿度の関係がどう変わっていくか次第で、翌年以降の対策を検討したいと思います。
(もしかしたら、夏の途中で気が変わって、遮熱ハニカムスクリーンやロールスクリーン、内窓などを取り付けだすかもしれませんけれども(^_^;))
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