まとめ:梅雨入り後の「キッチンエアコン冷房除湿」
先週、フライングで公開しました「LDKエアコンの風向をキッチンに向けて冷房するだけ」という寒くなりにくい除湿方法。梅雨入り後の1週間、キッチンエアコン冷房除湿を試してみてわかったことをまとめます(*^^*)
現在ご新居の計画中の方へできるアドバイスを中程、皆様の現在のお住まいでの試し方も、一番下にまとめました!
上のリンクの写真のように、エアコンの左右風向を暑いキッチンに固定して冷房することで、寒くなるのを防ぎながら、除湿しています(*^^*)
↑のほぼ同じ構図のサーモグラフィーでは、黒いのがエアコンで、例えば26℃設定でもルーバーは22℃と温度が低くなります。
28℃は冷蔵庫の側面です。調理をしてないときにも、大きな熱源がキッチンにはありますね。
このキッチンの熱源とエアコン冷房を組み合わせることで、そこそこ再熱除湿と同じ、「寒くなりにくい」効果が期待できます(*^^*)
上下風向と風量を、もっとしっかりキッチンに向くように合わせると、こんな感じ。
エアコンの右下、キッチン方向に、しっかり、黒く冷やされているのがわかりますね(*^^*)
では、今週の梅雨入り後、これを続けた我が家はどうなったか?
途中経過はこちら↓
そして、今回の結論。
とりあえず、妻に聞いたところ、26〜27℃設定なら、厚着せずに、寒すぎることも暑すぎることもなく、湿気を感じることもなく、梅雨なのに快適に過ごせて、洗濯物の乾きもいつも通りだった、とのこと(*^^*)
その意味では、大成功でしょう。
では、数字で見ると?
概ね途中経過で書いた通りですが、エアコン(2階)よりも下の階(1階)の除湿が不安定です(^_^;)
そのため、
「LDK」の除湿・冷房ならお薦め(*^^*)
「全館」には、求める環境と家の構造次第で、意見や実際の効果の分かれるところと思います(^_^;)
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現在ご新居の計画中の方へできるアドバイスは、除湿に使うかは別の話として、
「キッチンに冷風が直接届く位置に、エアコンをつけるか、つけられる準備をした方が良い」
です!
高気密高断熱住宅で、かつ、窓開けをしないで暮らすと、体感で熱源がわかりやすい!ということを、新居に住んで、ずっと実感しています(^_^;)
3階天井は念入りに断熱した我が家で一番暑いのは、今のところ、天候関係なく、2階のキッチンでした。
キッチンや、お家によっては、業務用レベルの情報・音響機器などの大きな熱源の暑さは、断熱でも遮熱でも、日射遮蔽でも対策できないので、直接冷やさないと、周りまで暑くなります。
少なくとも、暑かったらエアコンを付けるためのコンセントなどの準備をお薦めします。
我が家のエアコンの配置↑も、富士通のノクリアXだから、サイドファンで真横のキッチンに風を流せていますが、実は、多くの機種ではキッチンに風が届かない配置です(^^ゞ
他につけられる壁がありませんでしたので、ノクリアXでよかったです(^_^;)
今回の除湿方法については、計画に盛り込むよりも前に、一番下でも詳しく説明しますので、もし、現在のお住まいのLDKで試せる配置なら試して、好みに合うか、ご確認いただけると良いと思います(*^^*)
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さて、具体的にそれぞれの箇所を見ていくと、
☆2階LDKや3階の除湿:簡単でした(^o^)
2階キッチンにエアコンの左右風向を向けてから色々設定を変えましたが、
・風量:静音〜強風
・設定温度:27〜24℃
・上下風向:一番上〜一番下
の範囲で、どれをどう変えても、相対湿度60%以下に保てました\(^o^)/
キッチンに風が届くエアコンがあれば、LDKの寒くなりにくい簡単な除湿方法と思います(*^^*)
☆2階LDKや3階の冷房:うまくいってます(*^^*)
冷房は、我が家は2・3階ともこの2階エアコンでうまくいってますが、換気やシーリングファン、通気口などの設計や、3階の熱源の量によると思います。
我が家も例えば、3階書斎は換気扇がないので、閉め切ると暑いです。廊下との通気口があるので、空気清浄機で空気を循環させられますが、それでも、1日中ドアを閉めてリモートワークすると、やはり、少し(0.5〜1℃)暑くなるし、二酸化炭素濃度もやや(数百ppm)上がります。
また、我が家は別の問題として、日射遮蔽よりも採光を優先しているため、晴れの日射がある日は、部屋の中でも日向ができて、急激に温度が上がります(^_^;)
☆1階寝室の除湿:快適ですが、60%以下の維持は難しいです(>o<) 梅雨の雨の日は、時々、65%前後に上がっていました(^_^;)
洗濯物を隣の部屋で部屋干ししているせいもあるかもしれません。。
その時々に手動で相対湿度60%程度にすることはできますが、半袖で寒くない温度で、放っておいても60%以下に安定させるという2・3階と同じことは、できませんでした。
エアコンのある、2階キッチンよりも下の階のため、27〜24℃のどの設定でも、1階の温度が一番低くなり、2・3階よりも、どうしても相対湿度が上がり、不安定でした(ToT)
それでも70%には全く届かず、常にまだ余裕があるあたりで安定していて、体感で気づくのは難しい違いでしたので、考え方次第ですね(^^ゞ
梅雨の大雨なのに、洗濯物は乾くし、カビも生えにくい湿度だし、妻も快適と言っているので、明らかな問題は無いといえば全く無いのです。
現状、ダニに困っているわけでもないですし。
ダニと湿度の関係の数値の情報をどこまで気にするべきか。。ダニ、湿度の範囲広過ぎますよね。。
☆1階寝室の冷房:簡単です(*^^*)
冷やそうとしなくても、2階と同じか、1〜3℃程度、低い室温になります。そのため、相対湿度が上がってしまいます(._.)
我が家で1階を寒くしない(26〜27℃程度の)まま、大雨の日も1階も相対湿度60%以下で安定させるには、再熱除湿か除湿器か暖房かの併用が必要と思いました。
今回まで、LDKのエアコン一台をキッチンに向けるだけで、より省エネで相対湿度を下げられる方法を思い付きましたので、まずはその説明と実験をしてきましたが、我が家は一応、上記のどのパターンも可能な設備も揃っています(^^ゞ
最初なので色々試してますが、本当は自動化して不精したいので、どうしましょうかね(^_^;)
妻からは「もう充分快適だし、ダニにも困ってないから、実験も必要ないよ」と言われていますけれども(´・ω・`)
キッチンのエアコン一台にこだわるなら、キッチンに向けて、再熱除湿する、というのが良さそう?
ノクリアXの再熱除湿は温度設定できないし、やめ時を考えるのも面倒かも。
1階の湿度をもう少し下げるだけなら、我が家は、除湿器併用が一番、直接的で、管理も楽かもしれないですね。湿度の監視モードがついていますし、↓でご紹介したように、水捨ても要らないように施工してます(^_^)ゞ
これから数日は、吹き抜けの除湿器の60%設定とを試してみて、除湿器を使った方が良いか、湿度や体感、電気代の変化を調べてみようと思います(`・ω・´)ゞ
このままキッチンエアコンをメインで冷房・除湿して、除湿機はあくまでも補助的に、1階の湿度を下げて1階の室温は逆に上げるなら、電気代はかかるけど、他は良くなるだけのはず(^_^;)
(投稿日の土曜日正午に、除湿機の結果追記(._.)
⇒我が家の除湿器は洗濯物の下に隠れる配置なので、すぐに除湿器の周りだけ温度が上昇し、50%設定でさえ、すぐに相対湿度50%切って止まり、その間、寝室の湿度は変わりませんでした。消費電力300W程度だったので、仮に24時間運転させると、1日200円程度かかりますので、さらに負荷をかけるのはやめました。
除湿器はあくまでも、洗濯物の乾燥の促進や、周囲のカビ防止に使った方が良さそうですね。ほとんど働かない、相対湿度70%監視運転に固定します!)
(さらに2時間後に追記。1階寝室の再熱除湿も2時間試しました。
室温は0.5℃ほど下がり、相対湿度が2%下がりました。
2階と1階で同じ機種で、安定動作中の消費電力は、実測で
2階キッチンエアコン冷房27℃:約250W(1日の平均約150W)
1階寝室エアコン再熱除湿(標準):約600W
う〜ん、2階エアコンだけでよいかも(^_^;)
)
(さらに翌日の日曜日の朝追記(^_^;)
朝まで20℃程度が持続する、梅雨入り後初めての冷え込みで、全館の室温が下がり、相対湿度60%を超えましたので、残っていた、キッチンエアコン「再熱除湿モード」も試しました!
1時間で2、3階は、しっかり60%以下に戻りましたし、風をキッチンに向けていれば、寒くなることも暑くなることもなく、やはりエアコン1台単独で見ると、快適さのために、良い機能です(*^^*)
しかし、消費電力はやはり上記のとおり。そして、急な冷え込みに気づいて設定変更するのも、その後戻すのも面倒(^_^;)
一方、物干しの除湿機は、湿度上昇を自動で検知して熱くなるので、湿度上昇の原因の寒さにも対応できるかも。暑い方が洗濯物も速く乾くし、水捨ての要らない我が家は楽かも。
⇒当面、キッチンエアコンは冷房モード固定で温度監視、物干し除湿機で湿度監視して、自動化を試すことにします!
再度、試しに湿度設定を50%に下げました(`・ω・´)ゞ
やっぱり除湿機も使う理由は、消費電力が、我が家のエアコン(延べ床40坪ほどに容量4kW)では
キッチン冷房除湿(メイン除湿・冷房・温度監視)+物干し除湿機(補助除湿・暖房・湿度監視)< キッチン再熱除湿(1台で両方頑張る!)
だったので(^_^;)
)
以上のように、2階リビングの我が家で、1階寝室の除湿の数値を徹底することは難しかったですが、梅雨入りを快適に過ごすこと自体はできました\(^o^)/
☆☆☆キッチンエアコン冷房除湿の試し方☆☆☆
キッチンに風が届くエアコンがあるお部屋やお家の方は、一度、騙されたと思って、エアコンの風向をキッチンに固定して、冷房かけてみてください。あまり寒くない程度の設定温度でも、そこそこ除湿もできると思います(*^^*)
例えば今回の梅雨入り、我が家の場合の設定温度は、快適と思う27℃から始めて、試しに24℃までは、何度か下げましたが、最後は結局、27℃に戻しました。それが一番電気代も安いですし(^_^)ゞ
ただし、さらに除湿量を増やしていくには、もちろん、このエアコン一台では、設定温度を順に下げていくか、再熱除湿を使うしかないです。キッチンの熱源を利用できる場合は、その設定温度や、風の寒さが、普通の除湿よりは、ましになる、という話です。
一般的な快適さやダニ・カビ対策に必要な「相対湿度」ではなく、もしも「絶対湿度」にこだわる特別な理由がある場合は、やはり、さらにもっと下、弱冷房除湿や弱風冷房除湿で一般的な23℃あたりまで下げた方が確実に除湿できます。この場合、冷風が寒すぎるので、風量を落とすのが一般的ですね。
キッチンに風向を固定する場合の風量は、快適な温度であれば、まずは自動で始めて、温度を下げて、冷風でリビングが寒い場合は、部屋の配置によって、寒くなくなる風量にすれば良いと思います(*^^*)
「リビング」−「エアコン」−「キッチン」の配置なら、風量はやはり、自動〜弱風(微風、静音)がお薦めです。キッチンに風が届く範囲内で、風量を落とした方がリビングに冷風があたらなくなります。
逆に、「エアコン」−「リビング」−「キッチン」
の配置なら、風向の上下は上向き固定。風量は自動〜強風がお薦めです。(この配置で下向きや弱風だと、キッチンに当たるよりも先にリビングが冷えてしまいますm(_ _)m)
↓テーマ毎のブログ記事のまとめも参考になりますね♪